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No.31 イエテボリスポステン紙
2003年1月21日付け記事

“一人だちしても足もとがおぼつかない”

6年前にはマリアさんの子供達はそれぞれの父親と暮らしていて、マリアさん自身は自分の薬物依存症と戦っていた。 本当に運が良かったが、保育園の先生がヴァラレレーデン ホームのことを教えてくれた。

マリアさんは40歳代で、2人の違う男性との間に子供が5人いる。年長の子供達はもう大きくなって自立しているが、3人の子供達はマリアさんと一緒に暮らしている。
「今では毎日の生活に満足しています。」と、マリアさんは語っている。

家が火災で焼失してしまった

約6年前にはこんな風ではなかった。11月の末のある晩、家が全焼してしまったときには大きな危機だった。
「私達は3階から命からがら飛び出したんです。命は助かりましたが何もかも燃えてしまいました。」と、マリアさんは話している。

子供達はそれぞれの父親の家に引越し、マリアさんはイエテボリ市内東部にある旅行者用の仮アパートに住んでいた。その頃からマリアさんの薬物依存症が始まったのだ。
「最初はダイエット用の薬を飲み始めたのですが、この薬にアナフェタミンが入っていたのです。最後には自分の薬物依存をどうにもコントロールできなくなりました。」

マリアさんはいつも子供達の世話はきちんとしてきたそうだ。食事の支度もちゃんとして、衣服の洗濯もきちんとしていた。しかし、子供ときちんと接することができなくなってしまったのだ。
「依存症患者の日常はかなりガタガタしています。私自身が子供にどういう接し方をしていたか分からなくなっていました。」

一人の子供が通っていた保育園の先生が、ヴァラレレーデンのことを教えてくれた。そこで、マリアさんは自分でヴァラレレーデンに電話をかけ、入所できないかたと尋ねたそうだ。正式に入所希望をするのかという質問があり、それから入所ができた。

ローゲル グスタフソン氏は、マリアさんを信用したからだと語っている。
「私達はマリアさんには親としての能力が十分あると思いましたが、いろいろな事がきちんと親としての役目を果たすさまたげになっているということに気づきました。」と、グスタフソン氏は語っている。

新しい一日

ヴァラレレーデン ホームに入居している間に、マリアさんと子供達は新しい日常生活を見つけ出した。
「職員が24時間常に私達のことを見守っていました。何にも変えられないほど貴重なことでしたが、同時にすごく大変でした。」
半年後には、マリアさんと子供達は自分達のアパートに引越すことが出来たが、依然として社会福祉サービスの保護下にあった。
マリアさんはヴァラレレーデン ホームに何度も電話をかけてきて、戻ってきたがったそうだ。

「一人だちしても足元がふらふらするものです。」

しかし、マリアさんは自立して生活できるであろうと判断され、さらに2年間の保護ののちには完全に自立して暮らしている。何とか普通の生活ができるようになったのだ。年長の子供達との関係も非常によくなった。マリアさんと子供達はもうすぐ田舎の農家と新しい男性のもとに引っ越す予定だ。
「彼は気持ちが安定した、安心できる男性です。こういう人に出会えて私は運がよかったと思います。」


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No.30 イエテボリスポステン紙<new>
2003年1月21日付け記事

児童の入所施設(児童ホーム)は昔とは変わった

親達が十分子供の世話ができない場合には児童は児童ホームに入居するよう措置される。 昨年度中にイエテボリ市では32名の児童が児童ホームに短期間または長期間滞在していた。

児童ホームという表札は残っているが、いまではこれらの児童ホームは昔とはまったく違っている。今日では、一人の児童もこれらの児童ホームで成長することはない。イエテボリ市内では全部で4ヶ所の児童ホームがあり総数で0歳から12歳までの児童40名までが、緊急入居か今後の方針を決めるための調査期間中か治療を目的とした期間中にのみ生活できる。
緊急入居期間は非常に限られた短期間で、最高でも数週間のみだ。調査入居期間は最高3ヶ月までだが、治療のための入居期間は1年までだが、場合によっては最高2年間は滞在できる。
2002年度には、これら4ヶ所の児童ホームには80名の児童が措置された入居したが、そのうち55名はごく短期間だった。

ローゲル グスタフソン氏はヴァッラレレーデンの児童ホーム長だ。この児童ホームでは、児童だけまたは児童が親と一緒に生活している。
「ここには自分に問題がある児童は一人もいません。そうではなく家庭環境に問題がある子供達です。」と、ローゲル グスタフソン氏は語っている。

成人との接触

様々の理由によりこれらの児童の親達は、社会が親に要求する役目を理解しなかったり、果たせないのだ。

ここでは、まず主として児童の生活環境を安定させるようにしている。 安心できるもので、予測できるものであるべきだ。規則があり、決まった時間に物事が行われ、継続的に成人との接触があることが重要だ。

児童がこのホームに住んでいる間は、ここが子供達の家であるので、グスタフソン氏は古い大きな黄色の建物の中を案内してくれなかった。この建物は100年前から児童施設だったので、すべり台のある大きな庭には大きな木が沢山ある。
「たいていの子供達はここに引越してくるのを楽しいと感じているようですが、しかし、おそかれ早かれ現実に直面しなければならないのです。子供達の殆どは、自分には荷が重過ぎるような責任をもった生活を送ってきたのです。」と、ローゲル グスタフソン氏は語っている。

親達は支援を受ける

調査が終了すると、児童は自分の家にもどるか里親ホームに引越してゆく。または、この児童ホームで児童と親が一緒に治療を受けることもある。

すべての親達は日常生活をどのように送るかの指導を受ける。指導は、話しあい以外にも、日常生活をおくる上で発生するような出来事についてのきわめて具体的な指導などからなりたっている。

2001年7月1日より、公共企業のグリュ-ニング ケア社がヴェストラ イエタランド県の社会福祉施設の運営責任者となった。県内には、全部で29ヶ所の入所型ホームと、2つの里親家庭ユニットがあり、ケアを提供できる人数は総数で330名にあたる。


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No.29
2003.01.19付け記事
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