被害を受けた人達は支援を受けられることになった − それは、臨床心理医が児童のために雇用されたからだ。
2年前には、女性の危機センターには、ここで生活する児童の方が女性より多いにもかかわらず、児童を支援する資源がなかった。
しかし、行われた一つの調査によりこの問題が指摘され、今では虐げられた児童は支援を受けられるようになった。
母親と一緒に女性の危機センターで生活する子供達は、暴力を身近で見たり、自身が殴られたりすることにより家族が体験してきたトラウマによりネガテイブな影響を受けている。
イエテボリ市では、現状では女性の危機センターには成人より児童の方が多く住んでいる。イエテボリ市ルンドビイ行政区は、危機センターなどの自発的組織の責任管轄区だが、児童数を調べてのチャート作りを自発的におこった。 イエテボリ市内の女性の危機センターに住む40名の母親と75名の児童が今回のインタビューに答えている。
「私達は子供のことを十分に考えていないということに気づきました。今まで、女性の危機センターでは、自分達の活動は児童に焦点をあわせていないと感じていました。女性の危機センターに逃れてくる女性も児童も、両者ともにいままでに考えていた以上にトラウマの影響を受けています。」と、ルンドビイ行政区の開発担当者のスザンヌ エリクソンさんは語っている。
自発的活動をベースにしている
シャステイン アルムクヴィストさんは、ヴァルムランド ランステインゲットの臨床研究と国民の保健開発部長だが、今回の調査のリーダーをつとめている。この調査では、母親が鬱状態にあり、トラウマの後遺症を示し、痛みを抱えているような状況のもとで成長する児童はどういう影響を受けるかを調べている。こういった状況は長い間つづくことが多いのだ
「これらの児童はものすごいストレスのもとで生活しています。子供達の母親は非常に虐げられたグループの女性で、優れた人生の質をえるためには治療を受ける必要があります。 これらの児童への支援は自発的なものが主でしたので、ごく小規模でした。」と、シャステイン アルムクヴィストさんは語っている。
シャステインさんは、こういった母親と子供達のグループは健康促進活動に含まれるべきだと考えている。 母親達は、何処か住むところをみつけ、保護をえて、それから法的プロセスを開始することで手一杯だ。そのために子供との関係はネガテイブな影響をうける。
「私達は前もってカテゴリーづけないで、まず児童に目をむけた方が良いでしょう。児童によっては、トラウマ後遺症を示し、またADHDと診断を受ける子供もいますが、まったく健康な子供もいます。これらの子供達は影響を受けなかったのです。 私は、被害をうけた子供達をBUP(児童と青少年の精神病科)で救いあげることだと思います。」
シャステインさんは、乳幼児検診所、BVC、での検診時の例を上げているが、ここでは、母親に暴力をふるわれたことがあるかなどという質問がされることは殆どない。
「質問してみなければ回答は得られないのです。BVCで職員は、こんな風に適切な方法で質問できます。“ペレちゃんが夜はよく一緒にお母さんのベットで寝たいというとのことですが、もしかしたら何か他の問題の症状ではないのですか? 家族内で暴力行為がありますか?」
BVCでは見つけられない
BVCを訪問して、子供の問題について質問したときに、 “そのうちによくなるでしょう。”というような回答を受けている母親達は、自分達に加えられる暴力行為について話したりはしない。
シャステイン アルムクヴィストさんは、このグループの人達が不健康な人達のグループなかで占める割合が大きいのだが、問題はその他のカテゴリーに入っていることだと語っている。
ルンドビイ行政区が自発的に開始したチャートづくりには、政治家達もかなり大きな関心を示し、女性の危機センターに特別助成金を出してくれた。
イエテボリ市内では、暴力行為を受けた女性と児童のためのケア ベット数の75%は自発的団体により運営されているものだ。
これらの団体は、この調査により問題が明白になり注目されたことにより、年間3百万Kr余分に助成金をえることになった。そのおかげで、危機センターでは職員や児童のための臨床心理医をも雇用することが可能となった。
「私は、以前は私達が問題の大きさをきちんと理解していなかったのだと思います。このグループの人達のためには多大な支援が必要です。」と、スザンヌ エリクソンさんは語っている。
スザンヌさんは、今年の秋までには、暴力行為を受けたり、目撃した児童のためのグループ活動を発足させたいと考えているそうだ。
「子供達に、こういう体験をしたのは自分だけではないのだということを理解させることは大切なことです。他の子供達とも自分が置かれたと同じような体験をしたという話しをしあうことで、暴力行為があったのは自分が悪いからではないということを納得することです。」と、スザンヌ エリクソンさんは語っている。