自閉症の女子は注目されない。これらの女の子達は男の子よりも援助を受けるのがずっと遅くなっており、知的能力に問題はないのに学校での教科を満足に学べないでいる。これらの女の子達の毎日は地獄のようなものだ。
上記は、シルビア王妃児童と青少年の専門病院の児童精神病医スヴェニイ コップ氏が述べていることだ。コップ医師は昨日イエテボリにおいて開催されたThe Social
Brain 会議において発表した。
コップ医師は、3歳から18歳までの自閉症という分野での診断をうけた少女45名について調査した。自閉症とは、社会的な相互関係を作ったり、コミュニケーション、関心やその態度に限界がある病気だ。今回の調査の対象となった人達の大部分は知的能力は正常だった、これらの少女達は全員が、いままでに自閉症であるという病名診断を受けてはいなかったが、児童専門病院に学校または親達を通じて支援を求めてきていた。
30数名の少女は就学年齢にあった。この子供達のうちのたった4名だけが学校で何らかの個別支援を受けていた。児童専門病院にやってきて自閉症であるという病名診断をされた少女達の平均年齢は9歳だった。男児はずっと早く支援を受けている。何故男女でこのような差がでるのか理由は判明していない。どうも男児の方が目立つし、自閉症は男児の方により多く発生しているようだ。従って、いままでに行われたほとんどすべての研究や調査は男児に関するものだ。
「この女児たちは学校がまったく面白くなかったのです。知的能力は正常なのに成績は最低でした。年長の少女のほとんどが、何もなされないままに1年以上も登校しないで家にいたのです。少女達は登校を拒否しており、親達は自分の子供を学校まで引っ張ってゆくことなど出来ませんでした。殆どの少女達が中学校に入学するあたりで、学校には通えなくなってしまいました。これらの少女達は現在のスウェーデンの学校にはついてゆけないのです。」と、スヴェニイ コップ医師は語っている。
自閉症の少女達は学校でも騒々しくないということが問題なのです。少女達は皆にあわせており、目立たないのです。騒々しかったりトラブルを起こす場合には学校側が乗り出しますが、そうでない場合は親達が子供が学校へ通うようにする責任があります。
「ところが、家庭では自閉症の少女達は適合しない傾向があります。そこで、家庭内で大きな問題になり、親達はいろいろな援助を求めても誰からも援助が受けられないことが多いのです。」
自閉症の少女達の多くがADHDに似た症状を示しており、集中力障害があった。今回の調査の対象となった少女達の80%がこういった問題があった。
「この調査により、目立たなかった少女達に注目し、きちんとした診断をすることの重要性が判明しました。少女達にはもっと落ち着いて勉強できる学校の環境が必要なのです。はっきりと病名の診断を受けないと親達も何ら経済的な援助を受けられません。多くの少女達が見つけられないままですごすことになります。国民調査によると、知的能力は正常な自閉症患者は、2−4名の男児にたいして1名の女児がいるとのことだ。ところが、病名診断を受けているのは、9名の男児にたいしてたった1名の女児だ
。
今日では、自閉症に有効な医薬品がある。ノーベル賞の受賞者のアルヴィッド カールソン医師が、自閉症の原因は伝達物質のグルタマート不足ではないかという仮説を発表した。
アルヴィッド カールソン医師は、昨日シルビア王妃により開幕されたThe Social Brain 国際会議において発表した。この仮説が正しければ自閉症への服薬治療が可能となるのだ。
脳の奥深いところに、私たちの原始的機能を統合する爬虫類脳または大脳辺縁系がある。この大脳辺縁系はずっと新しいグルタマートによりコミュニケーションをとっている脳細胞などの解析作業を行う大脳皮質を管理している。こういったコントロールは、以後ドーパミン ニューロンなどを通じて行われる。グルタマート不足により、原始的な爬虫類脳がより大きな力を発揮することになる。グルタマートの量を増やす適切な医薬品は見つかっていない。しかし、アルヴィッド カールソン医師は、自分の所属するチームが研究しており、分裂症患者などによりテストを行ったドーパミン安定剤と呼ばれる医薬品により補うことが出来ると信じているそうだ。
この仮説が正しければ、カールソン医師は早くて5年以内には自閉症の治療薬が登場すると語っている
。