テストはマルメ市立病院、MAS、の研究者達により開発されテストされたもので、研究者達はテストの効果に大いに期待している。
「簡単で容易にできしかも信頼性の高いものです。」と、2年前から試験的にこのテストが使用されてきたMASの神経心理学クリニック長のレナート ミントン助教授は語っている。
最初のテストにおいては、50名の健康な人々と、50名のアルツハイマー症の患者が対象となったが、その結果、グループによる違いは大きなものだった。健康な人たちは40−50秒でテストを終了できるが、患者はずっと長い時間が必要だった。
病状が重くなればなるほど、テストに時間がかかった。
レナート ミントン助教授と、同僚のMAS の血流実験室の責任者のシーグベルト ヴァルケンテイン助教授は、この2つのグループの人々の間で脳の血流パターンに明白な差があることにも気付いたそうだ。
健康な人々の場合は、テスト中に、脳の頭頂葉や側頭葉の活動が活発になるが、アルツハイマー症の患者の場合は、テスト中にも脳の頭頂葉や側頭葉の活動は活発にならない。そのかわり、前頭葉の血流量が増加する。 それは、頭頂葉や側頭葉の脳障害は補うために起こるのではないかと思われている。
しかし、レナート ミントン助教授によると、テストを行うために必要な時間をはかるだけで十分とのことだ。
「テストに60−70秒以上もかかるようでは何かがおかしいのではと疑ってみるべきでしょう。 こういう場合には数年後にまた同じテストを繰り返してみる必要があります。テスト結果が悪化していなければ、まだ正常であるとみなすことが出来ます。」と、レナート ミントン助教授は語っている。
このテストは服薬治療の効果を調べるためにも使用できるであろうとのことだ。アルツハイマー症患者で、何らかの服薬治療を開始した患者は、ほんの数週間の服用後にテスト結果が改善されることも判明している。
このテストは、その人の教育程度に関係なく、学習障害があったり、言葉が理解できない人など、すべての人々を対象として使用できる。
ヨーロッパのアルツハイマー症の研究ネットワークによりヨーロッパ全域において数千名のアルツハイマー症患者を対象としてこのテストが近々実施される予定だ。
フッデインゲ大学病院の老人病クリニックのベンクト ヴィンブラード教授はこのテストのことの知っており、優れたものであると認めてはいるが、このテストのみではすべての分野をカバーしているとは思っていないそうだ。